FIAが、シーズン中のピレリのタイヤテストの件で、メルセデスだけでなくフェラーリに対しても調査への回答を要求した。メルセデスと異なり、フェラーリは2011年型マシンでテストを行っており、このテストは規則違反ではないとみられていた。
スペインGP後、メルセデスは2013年型マシンで1000kmにおよぶタイヤテストを行った。これがモナコで明らかになり、今季型でのテストは規則違反であるとして、レッドブルとフェラーリから抗議が提出され、FIAが調査を行っている。
ピレリがチームに対してテストへの協力を求めることは許されているが、シーズン中に現行マシンでテスト走行を行うことは規則において基本的に認められていない。
メルセデスのテストの問題が浮上した際、フェラーリもそれ以前にピレリのタイヤテストを行っていたと複数のメディアが報じた。
このテストはスペインGPの前に2011年型のマシンを使用し、レースチームではなくフェラーリのカスタマーカー部門のコルセ・クリエンティが行ったといわれている。
ピレリのモータースポーツディレクター、ポール・ヘンベリーは、昨年チーム側に対してテストへの協力を求めたが一部のチームからしか返答はなかったと述べている。メルセデスとフェラーリはピレリの求めに応じてテストを行ったといわれている。
2013年型マシンを使用したメルセデスに対し、フェラーリは2年前のマシンで走っており、モナコでチームプリンシパルのステファノ・ドメニカリは、シーズン中に現行マシンを使ってテストをすることが許されるのかどうか、はっきり知りたいとして、レギュレーション明確化のためにメルセデスのテストに関して抗議を提出したと述べている。
しかしFIAは5月31日、メルセデス同様フェラーリに対しても、タイヤテストに関する情報を提出するよう求めた。
「FIAは、2013年シーズンにタイヤテストに参加したチーム・メルセデスAMGペトロナスF1およびスクーデリア・フェラーリ・チームに対し、FIAの司法および規律に基づき、規律上の調査に対して回答するよう求めた」とFIAの声明には記されている。
「これは、モナコGPのスチュワードの報告を受け、ピレリからの回答を考慮した上で、FIAが補足情報を必要とした結果である。ピレリは5月28日火曜に説明が求められた」
フェラーリが行った2011年型車でのテストは規則違反ではないとみられていたため、今回のFIAの声明は意外なものであったといえる。これまでF1チーム側は2年前のクルマをテストで使用することは許されていると考えてきた。
F1のスポーティングレギュレーション22.1条によると、「その前年あるいはその翌年の車両に加えて、現行のフォーミュラ1技術規則に実質上合致する車両を使用した、選手権にエントリーしている競技者による」テスト走行は、一部の例外を除きシーズン中は禁止であると定められている。
